2020年、変わる学校教育
『天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず』
人間はすべて平等であって、身分の上下、貴賎、家柄、職業などで差別されるべきではないということ。
~学問のススメ~福沢諭吉
日本の教育は誰でもみんなに平等です。
そして日本の学校教育の在り方は、
1人で人より何歩も先を進むより、みんなで1歩に大きな意味がある。
という考えの表すとおり、
海外の学校では当たり前の飛び級もなければ落第もありませんよね。
日本がここまで急成長出来たのも団塊世代の方々が一丸となって頑張ってくださったおかげであり、そのとてつもなく強靭なチームワークがなければ、なしえなかったことは明白です。
『One for all, all for one.』
=ひとりがみんなのために、みんながひとりのために。
その一方で、こんなことわざもありますよね。
『出る杭は打たれる』
- 才能・手腕があってぬきんでている人は、とかく人から憎まれる。
- さし出たことをする者は、人から非難され、制裁を受ける。
とびぬけた才能があったわけでもないのですが、
人と同じことをするのが大嫌いな私は、日本の教育が大変苦痛でした。
時と場合によっては、チームワークはもちろん大事。
でも、それと同時に個性も大事。
この相反する2つは常にぶつかり、
学校で優先されるのは、決まってチームワークの方でした。
今は多様化した時代。
これからの世の中を生きていく子ども達にとって、大きな変わり目を迎えています。
ほとんどの仕事がAIにとって代わられる時代にきているので、
人と違う個性を磨いて伸ばしていかないと、将来的に上手く生き残っていくのは難しそうです。
同じことができる人が、100人いたらその中でトップの人だけがいればいいわけですから…。
ゆとり教育は失敗だったなんてことを言う声も聞かれますが、
私はゆとり教育の世代の人達はとても貴重で、面白いと思っています。
会社で一緒に働いていたゆとり世代の人達はそれぞれ自分を持っていて、物おじせずに意見を言うので周りは面食らってしまうのですが、なるほどと思うことも多かったです。
古い常識が全く通用しないので、こういう新しい考えの人達がこれからの時代を変えていくんだな…としみじみ思いました。
2020年日本で開催されるオリンピックで活躍する人達にも、ゆとり世代の方々多いですよね。活躍が大変楽しみです。
ゆとり教育の良さ
個性を磨くという意味では、自分自身に向き合う時間のゆとりは必要ですよね。
子どもだけでなく、大人にもいえることですけど…。
朝から晩まで学校や宿題、塾に習い事のスケジュールに追われる日々では、
自分の好きなことって何だろう?
自分のやりたいことって?
そもそも自分って何だろう?
という答えを見つけるのは難しいと思います。
ちょっと哲学的かもしれませんが、
子どもだって子どもなりにちゃんと立ち止まって考えています。
そんな姿を見た時に、
- 学校以外の教育は、どうしたらいいのだろう?
- 何をどんな風に教えていったらいいんだろう?
- 私は子ども達に今何を残していってあげられるのだろう?
ということを、時々考えます。
試行錯誤の先が見えない毎日ですが、日々成長していく子ども達の姿は本当にたくましいです。
2020年、学校教育の何がどう変わる?
【幼稚園&高校の無償化 】
①-1 幼児教育の無償化
- 原則全世帯:月額2万5700円を上限に費用
- 給食費については、引き続き自己負担
- 年収360万円未満の世帯:おかずなどの副食費の免除
- 0~2歳:月4.2万円(上限)
- 3~5歳:月3.7万円(上限)
② 私立高校の無償化
- 年収590万円未満の世帯:就学支援金11万8800円を、全国平均年40万円に引き上げ。
➂ 高等教育の無償化(大学、専門学校など高等教育)
- 住民税非課税世帯、それに準じる世帯:授業料減免、最大で約70万円。
- 給付型奨学金(返済不要)の増額、最大で年約91万円。
- 2020年度~新入学生および在学生も対象。
これらは、「教科書無償配布」の原点にもなった、
日本国憲法第26条「義務教育は、これを無償とする」
を実現するものです。
幼稚園が無料化になったのは、つい最近のこと。
正直、幼稚園の無料化はもっと早くしてほしかった…。
私の住む地域では、公立幼稚園はなく全て私立幼稚園で他に選択肢はありませんでした。(保育園は待機児童にあふれ、持病もちでも両親が住む実家近くに住んでいた我が家は優先順位がまわってきませんでした。)
毎月の幼稚園代が4万円、年間で50万円の出費…。3年間で150万円にも。
当時私も働いていればなんてことない金額だったかもしれませんが、会社を退職して無職…旦那のお給料だけでは本当にこころもとなく金銭的な不安が常にありました。
ママ友の中には、双子や年子のお子様をお持ちの方もいて、
専業主婦(無職)で月8万円の出費は、精神的にきつそうでした。
無料になるのは保育料分の月2.57万円ですが、半分以上は補填される計算です。
私立高校も実質無償化つまり義務教育化になるということであれば、
給食はどうなるのかな?
私が一番知りたいのはそこでした。
高校は今まで義務教育ではないという理由から、給食ではありませんでした。
ですので、今回の義務教育化にかなりの期待♪
土地のスペースや予算の問題があるとは思いますが、ここは是非給食を導入してほしい!
長期休暇はもとより、今回の新型コロナの影響で学校が臨時休校になり
ますます給食のありがたさを痛感しています。
おかげで、我が家のお昼ご飯は麺ばかり…
幼稚園も給食があると本当に助かりますよね。
私が子どもの幼稚園を選んだ時、
- 自園給食
- 通園バス
- 延長保育時間
が重要でした。
つまり、
お金<時間(時間優先)
給食がないということは、毎朝早起きしてお弁当を作らなければならないのです。
働く主婦にとっては、大問題!
幼稚園はまだ専業主婦が多いと思いますが、子どもが小学校に上がる頃に働こうと思っているママは多いですよね。
小学校、中学校が給食で、高校性になってまたお弁当…⁉
幼稚園の頃は、子どもも幼いので文句も言わず「ありがとう。」と言ってお弁当を食べてくれました。
が、高校生のお弁当を毎日…栄養たっぷりにおいしくつくれる自信がないのです。
ましてや、おかず見た目とか彩りも色々注文を言われそうです。
【授業の内容と時間数】
- 「主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)」の導入
- 「プログラミング」教育の充実
- 幼稚園:2018年(平成30年)度
- 小学校:2020年(令和2年)度
- 中学校:2021年(令和3年)度
- 高等学校:2022年(令和4年)度の第1学年から学年進行で実施
- 特別支援学校:幼・小・中・高等学校の実施スケジュールに準拠して実施
画像出典: 文部科学省/資料4新学習指導要領について
小学校の授業時間総数は6年間で現行5645+140増=5785コマ(1コマ45分間)
主に、
小学3、4年生:「外国語活動」週1時間(年間35コマ)
「話す」「聞く」を中心に教科以外の教育活動(領域)。
小学5、6年生:「外国語」週2時間(年間70コマ)
「話す」「聞く」+「読む」「書く」
中学校は現行と変わりません。
画像出典: 文部科学省/資料4新学習指導要領について
👀えー!!
小学4年生と中学3年生って同じ時間数1015コマなの⁉
ちょっとびっくりです。小学校4年生が一番キツイですね。
今のうちに体力つけとかなきゃです。
<外国語>
画像出典: 文部科学省/資料4新学習指導要領について
高校卒業で英検2級を最終目標としているようです。
中学、高校での授業は外国語ですが、かえって小学生の方が柔軟な気がします。
私も子どもと同じタイミングで英語を勉強して、一緒に海外旅行に行くが楽しみです♪
<プログラミング>
小学校:文字入力など基本的な操作を習得、新たにプログラミング的思考を育成
中学校:技術・家庭科(技術分野)においてプログラミング
- 情報セキュリティに関する内容を充実
高等学校:情報科において共通必履修科目「情報Ⅰ」を新設
- プログラ ミング
- ネットワーク(情報セキュリティを含む)
- データベースの基礎等
について学習
中学校で習う情報セキュリティについては、是非小学校でも少し触れてほしいですね。
今は、スマホ携帯を小学生も持っていますので、ネットワークの世界、その怖さも教えつつ正しいセキュリティを早く知って自分の身を守ることを覚えてもらいたいです。
【デジタル教科書の導入】
画像出典: 文部科学省/資料4新学習指導要領について
小学校でも一部の授業でもうすでに導入されているデジタル教科書。
学校によっては、一人に1台のPC、タブレットが用意されていて、子どもの通う小学校でも理科などで使われているそうです。
私の子どもの頃は、テレビやビデオのVTR教材を使うことはありましたが…
便利になりましたね!
- 拡大縮小
- ハイライト
- 共有、反転、リフロー、
- 音声読み上げ 総ルビ、検索、保存
- 動画・アニメーション
- ドリル・ワーク
- 参考資料
メリットはたくさんありますね。
先生が用意する印刷資料も減らせそうですね。